1月 03 2023 / Round the Table Magazine
困難な決断に直面したとき
対象のトピックス
スタッフに責任を持たせること、メンターから卒業すること、家族の介護をするために仕事のオファーを諦めること。アドバイザーは数多くの困難に直面します。MDRT会員がMDRT Podcastで困難な決断にどう対処し、ビジネスにどんな利益があったかを語ります。詳しくはmdrt.org/podcastでお聞きください mdrt.org/podcast。
参加メンバー:
Xiao Chen, CFP 2年間MDRT会員(イリノイ州Oakbrook Terrace)
Maria Josefa Garcia 4年間MDRT会員(イリノイ州Rosemont)
Stacy L. Kahan, CLTC 28年間MDRT会員(イリノイ州Skokie)
Kahan:適切な人材を採用するには、職務内容、仕事に求めること、責任の所在を詳細に規定した職務明細書が必要です。当社では多くの社員がリモートで働くようになり、上司や同僚と直接顔を合わせて話をすることがないため「自分の仕事は何か」を確認することがより一層必要になりました。以前、頻繁に出張があった頃は全員に毎日の通話記録と内容を提出してもらい、毎晩目を通していました。間違いを見つけたら、一人ひとりを呼んで確実に修正させ、個人個人にミスの責任を持たせていました。私はお客さまサイドに立ち、彼らがミスを修正することに手を貸しませんでした。このような学びの機会は必要不可欠です。社員はこれらの教訓から学んで成長します。私の好きな言葉に「人に魚を与えれば一日は食べていける。しかし魚の釣り方を教えれば、一生食べていける」というものがあります。従業員に「何が求められているか」を説明し、教え、時間をかけて失敗から学ばせることの意味は「顧客サービスを提供すること」と「一流のサービスを提供すること」の違いを分からせることであり、雇用者側にも成長する姿勢を持つことを促します。
Chen:私のビジネス・キャリアにおいて、大きな決断を迫られたのは、この業界に入ったときにお世話になったメンターに関することです。彼女はとても温かい人柄でビジネスを始めるために必要なことを全て惜しみなく教えてくれました。しかしその後、私が管理職に昇進した頃からビジネス運営について2人の間で根本的かつ哲学的な違いがありました。長い間、同じオフィスを共有していましたが、スタッフやアソシエイトの教育方法に関する意見の対立があり、このままでは最良の結果が得られないと判断しました。昨年私は苦渋の決断を下し、彼女のオフィスから独立することにしました。今でも彼女には最大限の尊敬を抱いていますし、これまでしてくれたこと全てに感謝しています。昨年は彼女がいなくても同じような結果を出すことができました。
独立後、予想外の困難はありませんでしたか?
Chen:やはり自分で何かを始めるとなると見落としがちな部分も出てきます。自分のオフィスを経営するのですから、全て自分の責任です。それは私にとって初めての経験でした。引っ越した当初は気まずい思いもしましたが、今となっては2人とも「あれは正しい選択だった」と感じています。ですから思っていたほど劇的な変化ではありませんでした。
Garcia:13年前、私の母と同居を始めました。うちは7人家族ですが、私が母の介護を担っていました。当然、このビジネスは常に安定した収入をもらえる仕事ではありません。ですから、大手銀行から転職のオファーがあったとき「どうしよう」と悩みました。母の面倒を見なければならない。私がしなければならない。母のそばにいなければならない。同時に私達2人が問題なく暮らしていけるような収入が必要でした。オファーされた仕事には「安定」があります。でも、今の仕事は私が好きな仕事です。これが私の仕事です。もしここにとどまるなら母の世話だけでなく、私達2人がこの状況を乗り切るためにやるべきことに集中する必要があると決断しました。
難しい決断でしたが正しい選択でした。私は今の仕事にとどまり、成功するために必要なこと、準備すべきことに集中しました。母がそばにいてくれて幸運でした。2021年1月に母を亡くしましたが、老人ホームに入れるという選択肢は一度も考えませんでした。母を養うことができましたし、とても難しい決断でしたがベストな選択でした。なぜなら、ご存じのように自分自身が自分の「ボス」であるという柔軟性があるからです。経済的に彼女を養いながら、そばにいるという自由を手に入れることができました。
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Xiao Chen xiao.chen@18kpj.com
Maria Garcia maria6.garcia@prudential.com
Stacy Kahan stacy@kahan.xyz